国分寺市不登校を考える親の会(さくら草の会)
通信236号 2024 10月26発行
次回の定例会は11月23日です。定例会は第四土曜日、2時から4時。場所はひかりプラザです。ただし、12月第四土曜日は会場の都合で、光公民館小会議室となります。どなたでもご参加ください。参加無料、予約も連絡も不要です。事務局 石井ひろ子042-502-7558(留守電にメッセージを入れてください。おりかえします。)
教育フォーラム
不登校・ひきこもりと地域に求められるもの
【日時】2015年2月11日(火)午後2時~4時30分
【会場】ひかりプラザ(203・204号室)
【講師】奥地圭子さん (東京シューレ葛飾中学校校長・NPO法人東京シューレ理事長)
【参加者】48名
講師 奥地圭子さんのお話(つづきから)
・よかれと思ってやること、ちょっと待って。
これは学校系でいうと、映画にもでてきましたが、先生の電話、訪問、先生が友達にプリントを持って訪問させるなど、よかれと思って行われることが、本人にとっては辛かったり、やっと距離をとっているのにと思うのです。11月に国で不登校フォーラム、フリースクールフォーラムがひらかれました。これからどんなふうに変わっていくのかと思いましたが、不登校フォーラムには学校へどうやってもどしていくか、という旧態依然の発表もあったのです。300人ほどの会場で質問ありませんか、と司会に聞かれて、それまで大きな会場で発言などしたことのなかったシューレの生徒が、言いたいあまりに手を挙げたらあたってしまったのです。「さっきの話の中に家庭訪問が効果的という話がありましたが、僕はまったく反対です。せっかく学校から離れているのに、先生の家庭訪問は親も困り自分も辛かった。本人の気持ちも考えず、効果的とはまちがいです。」とはっきり言って、拍手がわきました。地域で、そのひとのために何かやろうというときには、本人にとってはどうなんだろうね、と考えていただくのが大切です。
・親の会や居場所づくり、相談場所
親の会や居場所が地域の中でどのようにあるかが気になるところです。一般的には適応指導教室は学校へもどす目的で設置されたので、そういう空気があるのです。適応指導教室に行く不登校の子どもは一割未満です。学校へもどそうとする雰囲気があると不登校の子どもは安心できないです。そこが居場所になるはずなのになっていないなら、子どもの気持ちでいいよというところに変えていく必要があります。また、地域での相談場所については、どこに相談してよいかわからなかったとよく言われるので、お子さんが不登校になってこまったときの相談場所がわかりやすいとよいと思います。
・地域資源とつながる方向で(情報届いてる?)
意外と知らなく、活用しづらいので、地域資源を活用できたり、つながる方向で検討されるとよいと思います。保健所、子ども家庭支援センター、福祉事務所、教育委員会、相談機関、医療機関、NPOいろいろな窓口がありますが、不登校ひきこもりはひけめを感じてしまうと活用しにくいので、しきいをさげるために催し物をしたり、情報が届くよう、児童委員のかたも協力しあって、地域資源が生かされているか考えて活動されるとよいと思います。
・「不登校の権利宣言」を知って下さい
配布資料を見て下さい。2009年に子どもの権利条約採択20周年の時に、東京シューレの子どもたちが中心になって不登校の権利宣言をつくりました。(文末資料参照)それはある男の子がおふろに入っている時に思いついてできました。全国交流合宿で「何が苦しかったか、どうしてほしかったか」を出しあって整理して13条にまとめました。わがまま勝手を述べたものでなく、子どもの権利条約に基づいたきちんとした宣言になっているかを弁護士・学者たちにも見てもらって、「すごくまっとうで、権利としてどこに出しても恥ずかしくない文章です」と言われました。「これを教科書にしておとなたちがやっていけばやりやすくなるのでないか」とも言われました。それくらいよくできた文章です。これは子どもたちが自分たちの権利をすべての大人の人たちに向かって声を上げますということで、社会にも、不登校の子ども自身にも伝えるためにつくりました。おすすめしたいのは13条の明朝体のところは固い本文なのですが、ゴシック体のところ(不登校の権利宣言にこめられた思い;全文のURLはhttp://futoko.publishers.fm/article/1126/)は子どもたちの思いで、その思いの部分を読むと子どもたちの気持ちがよく伝わってきますので、ぜひ一度お読みください。
7、国がフリースクール支援を検討し始めた
・最近の動き・どういうこと?
去年9月に安部総理が、東京シューレに視察に来られました。また、呼んでいた3人の卒業生の「自分は不登校をしたけれど居場所があったおかげでこういう進路をつくりました」という話をきいて、フリースクール支援を前向きに検討する意向を示して帰られました。総理のシューレ訪問の次の月に、川崎市夢バーク内のフリースペースえんという市費で支援されたフリースペースを下村文科大臣が訪問され、総理も文科大臣も本気だなという印象を現場では受けました。(続く)
おしらせ 11月10日10時から16時
定時制・通信制高校等合同学校相談会
ブースでの個別相談と講演会
立川市子ども・若者自立支援ネットワーク事業
会場 立川市役所 立川市泉町1156の9
入場無料・予約不要・入退場自由
詳しくは、立川市/若者支援 で検索
問い合わせ、立川市子ども育成課青少年係
042-523-2111(内線1305)